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十字架

十字架
重松 清

1人の中学生の自殺が周囲に追わせる重圧を、細かく書いている。これが伊深親子文庫のテーマブックになっているので読んだ。重松清は初めて読む。ドキュメンタリー作家から出発した人なので、この本も小説というよりはドキュメンタリーに近いような書き方だ。1人の人間の死がもたらす周囲への影響がよく分かる。が、更に続けてこの作家を読もうとは思わない。

文庫では毎月テーマブックを決めて、それについて話し合っている。だから、自分では決して選択しない本を読む機会に恵まれる。美濃加茂市では年に二回、市内の読書サークルが一堂に会して、同じ本について意見を述べあっている。思いもよらない見解を聞けておもしろい時もある。
by cahiersauvage | 2010-04-21 12:29 | 本の紹介