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現代語裏辞典
筒井康隆

わたしの読書熱は周知してあるので、誕生日には本を贈られる。

この本はタイトルから分かるように言葉の裏の意味を集めたもので、日常の常識から逸脱した思考回路を作ることができる。

拷問:他人の体を用いて苦痛の極限を研究する行為。
公約:果たさずとも罪に問われない約束。
ピアフ:「バラ色の人生」ではなかった。
保守:怖いからこのままでいようよ~。
以上本文より引用。

などなど、、、皆さんも楽しんで欲しい一冊。
# by cahiersauvage | 2011-02-16 11:09 | 本の紹介
友達の投げたボールがうちの子に当たったとき、
「あの子、悪い子ね」と言うか、
「ボーッとしてるからよ!」と叱るか、あるいは
「よしよし」といって頭を撫でて抱きしめてやるかで、その子の人生観が決まる。

要はどんな災難が降りかかるかではなく、それをどう受け止めるかだ。
# by cahiersauvage | 2011-02-16 08:29 | 今日の一言
昨日雪がまた積もったので、うちの前の道路はすっかり凍り付いて、散歩に行きにくいなぁと思っていたところが、近くの工事に来ていた岩見鐵工のお兄さんが、前にしゃべるみたいなのが付いた重機でザザザーっとあっという間に雪かきしてくれました。全然関係ないとこなのに。
運転席に乗っているのはまだ若いお兄さんでした。犬の散歩に行くときお礼を言ったらちょっと照れくさそうにしていました。

工事はこういう人のいるところに頼んでもらいたい。職員が優しい気持ちでいることのできる会社はいい会社に違いないからだ。

先日もうちのセンダンの木が電線に掛かっているというので、それを切りに、トーエネックという会社の人が来て切ってくれた。大好きな木なので、切った木の枝が欲しいといったら、トーエネックのおじさんは快く承知して、庭に置いてってもらえばいいという私に、いやいやうちも助かるからと言って、同じ長さに切りそろえて庭の端にきちんと積んでくれた。ストーブの煙突を見て薪にするんだろうと察してくれたにちがいない。事実、そうしようと思っていた。トーエネックは良い会社です。少なくとも親切なおじさんのいる会社です。

私は回り道をしてでも特定のガソリンスタンドに行く。従業員の人がとても楽しそうに働いているから。そこの会社は新海燃料といって、ガスも販売している。もちろんガスもそこに頼んでいるし、水回りもガス湯沸かし器も、そこで売っているものは全部買っている。ガスボンベを持ってきてくれるおじさんも、ガソリンを入れてくれるお兄さんも、メーターを調べに来るおばさんも、給湯器を修理してくれるおじさんも、この会社はどの人もみんなが機嫌良く、楽しそうに仕事をしている。人に会うと話をしたくなる私は、仕事のじゃまをしながらいろんな話をするが、どの人も例外なく親切で気さくな人だ。こういう会社の社長の人柄が偲ばれる。ずっと前、14年も使った給湯器がある冬の日に壊れたのであわてて電話したら、セールは昨日までだったけどおまけしておくわ、なんて言って、セールの時の値段で付けてもらった。ちょびっと貧乏なときだったのでものすごくうれしかった。ひょっとして私の顔に貧乏相が出ていたのかも!??

というわけで、岩見鐵工のお兄さん、トーエネックのおじさん、新海燃料の皆さん、親切にしてくださってありがとう。ずっと忘れません。
わが亡きあとに洪水はきたれ!
斎藤茂男

久しぶりに社会批判の本を読んだ。これはツイッターでフォローしているブンさんという方が言及されていたもので、興味をひかれて読んでみた。

「豊田市の財政を見てみよう。税収のうちトヨタ自工の占める割合は圧倒的である。法人税80.7パーセント、固定資産税は土地家屋関係36.8パーセント、償却資産68パーセント、都市化計画税42.1パーセント、電気ガス税49.8パーセント。、、、
トヨタ自工本社の所在地は豊田市トヨタ町1番地。七つの工場の所在地も、すべて1番地だ。、、、」(本文より引用)

今や世界一となったトヨタ自動車と市の名前まで変更した豊田市とはこんな関係にある。そこで、産業ロボットのように働く労働者の実情が数多くの実例と共に紹介されている。

他にソニーやパナソニックなど世界に冠たる企業の労働の現場が紹介されているが、いずれも労働者の置かれている立場には共通点が多い。決して気持ちよく読める本ではないが、しかし目を背けてはいけない本だ。

世界一になるということはこういうことだという、端的な実例だと思う。

余り目を向けたくない現実がここには書いてある。

しかし、一方で美しい緑の中に立つ工場を、「そのさわやかな風を拒絶するように建つ」などと表現するなど、大企業を悪とする著者の偏見もややあるように思う。
# by cahiersauvage | 2011-02-15 14:22 | 本の紹介
大きな牡丹雪が降ってきた。

今まで見たこともないようなおおきなの!

雪がすっかり溶けて茶色になっていた山があっという間に白と茶色の段だら模様に。

魔法みたい。

大きな牡丹雪が静かにふわり、ふわりと空から舞い落ちてくる。不思議な感じ。