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本の紹介: 一ダースのもらいっ子

一ダースのもらいっ子(世界家族物語)
ヘレン・ドス著
松尾紀子訳

これは子供に恵まれなかった夫婦が12人の子供を養子にして育てる様子を、その当事者がつづった話です。かかれたのは約半世紀前。

ヘレンは結婚して子供をたくさん育てるのが夢でしたが、結婚した後に、残念ながら子供には恵まれないと医師から告げられました。そこで養子をもらおうとするのですが、まず養子をとる上で様々な問題が、、、当時は人種的偏見がまだ強かったのですが、彼女とその夫はその偏見に打ち勝とうと自ら様々な人種の子供たちを養子に迎えます。そして、迎えたたくさんの子供たちとの暮らしの顛末。これがとても楽しく描かれています。

読んでおもしろく、その上、心温まるお話。

私はこの作者のように、いわば素人の人が書いた本は読んだことがありませんでしたが、これはとてもおもしろい。先日辻紀子さんという人の講演を聴く機会があって、そのときにこの本を紹介されました。それで読んでみたというわけです。皆さんにお薦めの本です。
by cahiersauvage | 2010-11-10 19:40 | 本の紹介